日本語以外は「動詞」が最重要!網野式動詞フォーカス中国語入門
語学の中でも文法というのは、とにかく面倒くさくて、形式ばっているので
大嫌いだったという思い出が強いかもしれません。
英語や、古文、漢文などの重箱の隅をほじくりかえすような文法問題のため
に、非常に細かな点まで暗記するのに苦労したという経験を思い出したので
はないでしょうか?
そのアンチテーゼともいえるのが、文法なんて勉強しなくても会話ができる
という類の、頻出フレーズ丸暗記型の英会話学習法であったり、中国語会話
学習だと言えるでしょう。
しかし、意味も分からずに塊として丸暗記しただけでは、なかなか応用する
ことができません。
ほんの少し内容が変わっただけでも、応用させることができないのです。
帰国子女でも何でもないのに4年間で8か国語をマスターし、現在は10か国
語の翻訳や通訳を行う網野智世子さんも、暗記頼みの感覚的語学学習法では
際限なく暗記し続ける必要が出るので非現実的だと全否定しています。
しかし、入試試験向けの文法の勉強のように、重箱の隅まで丁寧に全て学習
する必要はなく、重要なポイントから必要に応じて深堀りしていけばいいの
です。
その最重要ポイントを、網野智世子さんは「動詞」だといいます。
世界的にも動詞の地位が非常に軽いのは日本語ぐらいしかないと、言語学者
たちもいう位、「日本語」はガラパゴス的な進化をした珍しい言語です。
当然ながら、このことが良いとか悪いといった評価をする必要もありません
し、単に「違う」というだけの話なのですが、あぜか優劣論で盛り上がる人
が多いのが滑稽にさえ感じられます。
話を戻しましょう。
英語や中国語などは、文中にその他の品詞が無くても、動詞は必ずと言って
いいほど存在します。
文中に動詞がないのは、挨拶ぐらいでしょうか。
だからこそ、動詞を中心に中国語の勉強をすることで効率よくマスターする
ことができると網野さんは考えたのです。